BRAND
SUGINARI MORIMOTO
SIZE
サイズ |
詳細 |
40.5(25.5cm) |
41(26.0cm) |
MATERIAL
Dusty Calf
DESCRIPITION
ブランドを代表するレースアップブーツです。
1950’sのフランス軍ミリタリーブーツをモチーフに、足首をタイトに締め付け、ふくらはぎにかけてフィットするようシャフト(筒高)の幅を細く設計して、足が細く見えるシルエットに仕立てられています。
履き口の縫製仕様は“無双縫い”という袋縫いで纏められており、縫い目を出さずミニマルな雰囲気に仕上げられています。
また、アッパーを靴型(ラスト)に沿わせる釣り込みの作業は手釣りで行われています。機械で行う釣り込みと比べて革に対する負担も少なく、足馴染みに優れているという特徴があります。
木型は、デザイナー森本氏のビスポークシューズ製作の経験をもとに、日本人の足型の特徴を考慮して作られたドレス感とボリューム感とを持ち合わせたスクエアトウを採用しています。
足なりを再現した立体的な丸みのあるフォルムを意識し、カカト周りも日本人に合わせた小さめの作りで、ホールド感を重視しています。
また、歩行をし易くする為に、つま先を反り上げたローリング効果をラストに施してあります。履き込む程につま先の反りあがりは下がってきて、足に馴染むよう設計してあります。
アッパーには、イタリア製のタンニン鞣しのカーフレザーにパティーヌ仕上げ(伝統的な手染めの染色技法)を施した革を使用しています。
シューレースもレザーと同じ染料で手染めされており、洗いざらしのため生地感の風合いがあります。
製法は前足部に“ブラックラピド製法”、中足部に“ウッドネイル製法”を採用しています。ブラックラピド製法はアッパーと中底革(インソール)、そしてコバ部分のパーツとなる中板革(ミッドソール)をマッケイ縫いで縫い合わせた後、本底革(アウトソール)のコバ部分にダシ縫いを掛ける製法です。
マッケイの利点であるしなやかさを持ちながら、マッケイ製法のデメリットである耐久性という問題点を解消する合理的な製法です。
ソールは重厚感のあるトリプルソールが採用されています。ソールに厚みがある分、ボリューム感が出過ぎないようにソールのウエスト部を削って絞りこみ、木釘を打ち込んで固定する“ウッドネイル製法”で仕上げています。
このウッドネイルは主に東欧の靴によく見られる意匠で、アウトソール側からインソールに掛けて下穴を開け、そこに木釘を打ち込んでソールを固定する、堅牢で柔軟性に優れた製法です。
履き込む程に色落ちし、風合いもより雰囲気のあるものになっています。
中敷には「強い意志が道を切り開く」というデザイナーのメッセージが添えられています。
足に吸い付く様な履き心地の良さだけではなく、木型から素材、製法に至るまで一切妥協のない、拘りの詰まった逸品です。